住宅ってどこに建てれば良いの?用途地域って何?

用途地域 どこに家を建てる? 住まい

くらべるブログでは、子育てに家事に仕事、忙しい日々を送る共働き奥様やパート主婦の方でも時間をかけずに良い選択ができるよう「住まい」に関する情報も発信しています。

子育てで、戸建てマイホームを検討中の方もいらっしゃると思います。

そんなとき、建てる場所ってどこがいいのかなーって悩みますよね。

都市はルールに基づいて、つくられています。

そこで、今回は都市づくりのルールの1つ「都市計画法の用途地域」についてわかりやすく解説していきます。

これを知っていれば、建てる場所に建築可能な建物の高さや大きさ、建物用途がわかるだけではなく、近所がどのようになるのかまで想定できるようになります。

ぜひ最後まで読んでください。

用途地域とは?

用途地域の目的

エリアによって、建てられる建物の種類を決めておくことで、秩序ある都市を整備する。

収納と同じで、同じようなものは同じところに集まっていた方が整理されていて誰にとっても使いやすいですよね。

建設予定の建物をどの箱に入れれば良いか、ルール決めしているのが用途地域です。

自分の想いと違う箱に入ると、

静かなところに住みたいと思っていたのに、隣にコンビニが建って夜も車のエンジン音がうるさくて困るわ。。。

なんてことが起きかねません。

「自分がどういったライフスタイルを送りたいのか」を見定めて用途地域を選ぶことが大事です。

用途地域は、大きく分けて、住居系、商業系、工業系の3種類があり、3種類の中に、住居系が8地域、商業系が2地域、工業系が3地域あり、合計13地域があります。

収納箱が13箱あるっていうことですね!

13の箱(用途地域)

【住居系】

  1. 第1種低層住居専用地域
  2. 第2種低層住居専用地域
  3. 田園住居地域
  4. 第1種中高層住居専用地域
  5. 第2種中高層住居専用地域
  6. 第1種住居地域
  7. 第2種住居地域
  8. 準住居地域

【商業系】

  1. 近隣商業地域
  2. 商業地域

【工業系】

  1. 準工業地域
  2. 工業地域
  3. 工業専用地域

住居系用途地域の特色

用途地域は、大きく分けて、住居系、商業系、工業系の3種類があり、3種類の中に、住居系が8地域、商業系が2地域、工業系が3地域、合計13地域あります。

この13地域それぞれに特色がありますが、今回は住居系の8地域がどのような位置づけとなっているかを解説します。

何度も言いますが、「自分がどういったライフスタイルを送りたいのか」を見定めて用途地域を選ぶことが大事です。

第1種低層住居専用地域

第1種低層住居専用地域は、2階建て程度までの低層住宅の良好な住環境を保護するための地域です。

建物の高さは10mか12mで制限されていますので、高さの高い建物が建つことはありません。

幼稚園や図書館は建ちますが、お買い物するようなお店は、住宅に付属する小規模な店舗(50㎡以下)ならば建ちます。

50㎡では、コンビニも建ちません。

一方、カラオケボックスや工場は建ちません。

建てられる建物例
  • 住宅
  • 小規模店舗付き住宅
  • 幼稚園、小学校、中学校、高等学校
  • 保育所
  • 図書館
  • 診療所
  • 老人ホーム

第2種低層住居専用地域

第2種低層住居専用地域は、第1種低層住居と基本的に同じですが、建てられるお店の規模が緩和されます。

150㎡あればコンビニや小さな小売店ぐらいなら建ちますね。

建てられる建物例
  • 第一種低層住居専用地域と同じ建物
  • コンビニ etc

田園住居地域

田園住居地域は、農地と調和した低層住宅の良好な住環境を保護するための地域です。

こちらも第一種低層住居専用地域とほとんど同じ内容で、農業関連施設が加わった感じです。

第一種低層住居専用地域との違いは、500㎡以下の農家レストランや農産物直売所が建てられる点です。

建てられる建物例
  • 第一種低層住居専用地域と同じ建物
  • 農家レストラン
  • 農産物直売所 etc

第一種中高層住居専用地域

第一種中高層住居専用地域は、中高層住宅の良好な住居の環境を保護するための地域です。

中高層向けですから、低層住居専用地域や田園住居地域のように高さを10mか12m以下にする制限はありません。

3階建て以上のマンションも建ちますから、高さのある建築物も建つ地域です。

店舗や飲食店も2階建て以下、500㎡以下まで建築可能となります。

また、大学や病院も建築可能になります。

一方、カラオケボックスなどの遊戯施設や工場は建ちません。

建てられる建物例
  • 第二種低層住居専用地域と同じ建物
  • ファミリーレストラン
  • 大学
  • 病院

第二種中高層住居専用地域

第二種中高層住居専用地域は、基本的に第一種中高層住居専用地域と同じです。

第一種と違う点としては、店舗が1500㎡の規模まで建築可能となります。

1,500㎡あれば、TSUTAYAなどの書店も建ちますね。

ここでも、カラオケボックスなどの遊戯施設や工場は建ちません。

建てられる建物例
  • 第一種中高層住居専用地域と同じ建物
  • TSUTAYA

第一種住居地域

第一種住居地域は、住居の環境を保護するための地域です。

ここから、危険性が非常に少ない小さな工場が建築可能となっています。

また、店舗に加え、事務所も建築可能で、規模も3,000㎡までOKとなります。

3,000㎡なら大きめの家電量販店も建ちますね。

その他、ホテルや旅館、ボーリング場も3,000㎡までなら建築可能です。

住宅以外の様々な用途が建つエリアになっています。

建てられる建物例
  • 第二種中高層住居専用地域と同じ建物
  • 家電量販店
  • ホテル
  • ボーリング場
  • 小さい工場

第二種住居地域

第二種住居地域は、基本的に第一種住居地域と同じです。

違う点は、店舗等の枠が10,000㎡まで広がりますし、カラオケボックスやパチンコ屋も建てられる地域となっています。

建てられる建物例
  • 第一種住居専用地域と同じ建物
  • 大型食品スーパー
  • カラオケボックス
  • パチンコ屋

準住居地域

準住居地域は、道路の沿道として、業務の利便性の増進を図りつつ、これと住環境の保護を調和させる地域です。

国道沿いに配達業者の倉庫が建っていたりすることって結構見かけませんか?

道路の沿道だから、配達業等の業務にとっても便利な環境だけれど、住環境エリアとして大きな工場が建たないように保護もされています。

その他、小さな映画館も建てられる地域です。

建てられる建物例
  • 第二種住居専用地域と同じ建物
  • クロネコヤマト
  • 小さな映画館

まとめ

今回の記事は、以下について解説しました。

今回の記事で解説したこと

① 用途地域とは?

② 各用途地域の特色

それぞれの用途地域には特色があり、建てられる建物が限定されていることを解説してきました。

「自分がどういったライフスタイルを送りたいのか」を見定めて、自分自身で用途地域を選ぶことが大事です。

ちなみに用途地域は、多くの地方自治体のホームページで調べられますので、「〇〇市 用途地域」って調べれば出てきます。

ぜひ一度、実際に用途地域マップを見て、自分の望む生活スタイルに合った用途地域がどこにあるか確認してください。

用途地域を手がかりに住宅地を探してみれば、住み始めてからの想定外は減らすことができます。

以上、日々限られた時間の中で生活される奥様方の参考になれば幸いです。

さーふでした!

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