【2019年学習指導要領の改訂】10年ぶりで何が変わった?

子育て

こんにちは、さーふです。

2019年に学習指導要領が改訂されましたね。

学習指導要領は、文部科学省が決める教育課程の基準です。

時代の変化や社会ニーズに合わせ約10年ごとに改訂されています。

小学校では2020年(令和2年)度、中学校では2021年(令和3年)度から全面実施されています。

忙しい日々を送る中、これらの内容をまだ調べることができていない方も多いでしょう。

そこで今回は、以下の内容を解説します。

本記事の内容
  • 新学習指導要領でどんなことが変わった
  • 学び方の変化
  • 家庭でできること

2020年度(令和2年度)から小学校で全面実施されている新学習指導要領がどんなものか解説し、後半で『家庭でできること』を解説します。

新学習指導要領でどんなことが変わった

学習指導要領の何が変わったのでしょうか。一言で言えば、学び方が変わります。

改訂前までは、授業中は先生が教壇に立ち、先生が知識や技能を教えることで、子どもはこれを吸収する学び方でした。

子どもが受動的に話を聞いて、聞いた内容をひたすら覚えて、覚えているかをテストされるスタイルですね。私には馴染み深いスタイルです。

一方、新学習指導要領では、学びを通じて「知識及び技能」「思考力・判断力・表現力」「学びに向かう力、人間性」の3つの柱からなる「資質・能力」を育むことを目指しています。

知識や技能を身につけ、学んだことを社会と結びつけ、社会問題にどのように対応するのか思考し、解決策を判断し、他者へ表現するようになっています。

これらを実現するために以下の内容が充実化されています。

新学習指導要領の特色
  • 言語能力の育成
  • 外国語教育
  • プログラミング教育
  • 理数教育の充実
  • 道徳教育
  • 伝統や文化に関する教育
  • 主権者教育
  • 消費者教育
  • 体験活動
  • 起業に関する教育
  • 金融教育
  • 防災・安全教育
  • 国土に関する教育

学び方の変化

新学習指導要領では、「主体的・対話的で深い学び(アクティブラーニング)」を取り入れています。

学ぶことに子ども自身が興味や関心を持って、粘り強く取り組む、主体性を大切にし、子ども同士や先生と自分の考えや相手の考えを共有し、より深く学ぶ方法です。

我が家の小学生になる子は、あやとりが好きで、主体的に勝手に学んで、子ども同士で共有し、どんどんあやとりにハマっています。

この活動を子ども同士だけではなく、社会とつながる形に昇華することができれば良いな〜なんて思っていますが、これが新学習指導要領に沿った活動だと感じています。

また、主体的であることだけにとどまらず、対話も重要です。

ひとりで主体的に取り組むだけではなく、他者とかかわりながら、学ぶ。

対話により自分の考えを発信することで、自身の考えが整理されたり、他人の考えを聞くことで自他の違いに気づいたり、自分の考えを次のステップに進めることができたりしますよね。

新学習指導要領では、このような主体的で対話的な学び方に小学生から取り組んでいきます。

家庭でできること

この変革の中、家庭で親にできることは何かないでしょうか?

その一つに、『対話力』を育む手助けがあると思います。

対話は、家庭で日常的に行われることですけど、家事をしていると、中々子どもの話をちゃんと聞けてなかったな・・・なんて思うこともありますよね。

正直、そこまで重要視していなかった自分もいますが、対話力は全科目に共通する力ですし、社会になっても役立ちます。

対話力の重要性
  • 対話型の学習は、全科目に共通
  • 対話力は社会人になっても必要

では、この『対話力』をどうやって育ててあげれば良いのでしょうか?

それが、この本に掲載されていましたので、要点を『聞く力』『話す力』に分けて整理します。

『聞く力』を育む

  • 本の読み聞かせをする(13歳くらいまで有効みたいです)
  • 伝言ゲームをする(しっかり聞かないと伝えることもできませんよね)
  • 親自身が『聞く』の模範となる(目を見て聞く、相槌を打つ、共感する、質問する)
  • 「心の道具」を使ってみる

『話す力』を育む

  • 家庭でも対話する機会を設ける(親がしっかり話を聞いてあげる余裕が必要)
  • 親が質問することで子どもの中にあるものを引き出してあげる(How,What,Why,Ifを意識)
  • 親自身が『話す』の模範となる(目を見て話す、正しい言葉遣いをする)
  • 型を使うよう促す(伝わりやすい話し方には、型があります)
  • 大きな声で話すよう促す(声が相手に届かないと意味がないです)

まとめ

約10年ごとに改訂される学習指導要領が、2019年に改訂され、2020年度から小学校で全面実施されています。

私たち今の大人たちは、受動的なスタイルで学んでいましたが、これからの子どもたちは主体性や対話力が求められる形で学んでいきます。

社会の歯車になる人材を育むスタイルから、個人で生きていく力を育むスタイルになりました。

SNSで発信する子どもたちも多くいる時代ですが、個人として何を発信するのか、それに対するレスポンスにどう回答していくのか、『対話力』が大切ですね。

家庭で親ができることは様々ありますが、聞く力、話す力に共通する内容として、模範となる姿を子どもに見せることです。子どもはよく見ています。

私たち親が人の話を『聞く』とはどういうことなのか、どのように人に『話す』のか模範になってあげられるよう常日頃から気を付けておく必要がありますね。

私も頑張ってみようと思います。

以上、参考になれば幸いです。

※内容は、一例です。

【ブログ運営者】さーふ

参考 文部科学省HP

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