こんにちは、さーふです!
くらべるブログでは、子育てに家事に仕事、忙しい日々を送る共働き奥様やパート主婦の方でも時間をかけずに良い選択ができるよう「住まい」に関する情報も発信しています。
子育てするに当たって、戸建てマイホームを検討中の方もいらっしゃると思います。
今回は、お昼なら照明がいらない明るい家がイイ!という方に向けて、それを実現するためのポイントと具体的な対応策を解説します。
戸建て住宅に限らず、住まいには日影の問題はつきものです。
隣にマンションが建ったから、冬は全然太陽の日差しが届かなくなってしまったわ。想定外。。。
こんな声が無くなるよう、わかりやすく解説したいと思いますので、ぜひ最後まで読んでいってください。
明るさを得るためのポイント
どうすれば、お昼でも明るいお家ができるか?それは、太陽を利用します。
当たり前のようですが、太陽を無視した住宅がたくさんあるのです。
日本では太陽は東から登り、南側を通り、西に沈みます。
完全に予測できる太陽の動きを利用しない手はありませんよね。
太陽が年中通る南面に窓を設ければ良いのですが、南側隣地に大きな建物があると日影になってしまいます。
日本に日照を保証してくれるサービスって無いの?
あります!建築基準法の「日影規制」です。
日影規制を理解しておけば、日照がどの程度保証されるのかわかります。
でも、日影規制の無いエリアの場合はどのようにすれば良いの?
日影規制が無い場合は、南側隣地にすでに建物が建っていれば、日影を観察することも可能ですし、建っていなくても用途地域等から建物高さを想定し、日影を想定することができます。
いずれにしても、「日影の範囲を予測して、住宅設計すること」が宅内に日差しを得るためのポイントです。
それでは、次からはどのように予測していくのか具体的な方法を見ていきます。
明るい家になる具体的な方法
明るい家にするためには、日影を予測して、それを避ける必要があります。
ここでは具体的にどのように日影を予測し、どう対応すれば良いのか解説します。
日影規制
日影規制のエリア内に建てていれば、日照が考慮されるので、安心できます。
ざっくり言うと、日影規制されている用途地域「低層住居専用地域」「田園住居地域」内であれば、南側敷地境界線から5m以上離れた1階に南面窓を設けることで、3時間以上は日差しを得ることができます。
南側隣地から5mの範囲は、日照が保証されませんので、庭や駐車場を設けるような敷地利用計画が良いでしょう。
一方、用途地域「中高層住居専用地域」の敷地では、南側隣地から5m以上離した位置に窓を設けても、日影規制の対象となる高さが地面から4mになっているので、1階の日照は考慮されていません。
この場合は、1階に日照を求める部屋を設けても、お昼に明るいお家を実現する可能性が低くなってしまいますので、2階や3階に日中過ごすリビング等の部屋を設け、1階は日中活動しない諸室を設けるプランの検討も良いでしょう。
どうしても1階リビングで明るい家を叶えたい場合は、断熱、遮熱等考慮した上で、南側に吹抜けを設け、高い位置に窓を設けると良いでしょう。
このように、日影規制を利用し、日照配慮されている範囲(南側敷地境界線からの距離、地面からの高さ)に日中過ごす部屋、窓を設けるようにすれば明るい家が実現できます。
なお、日影規制がよくわからないという方は、こちらの記事で解説しています。
南側隣地にすでに建物が建っている場合
日影規制があるエリアに建てられれば、日照が確保されますが、気に入った土地、すでに持っている土地が日影規制エリア外の場合について、ここからは解説します。
すでに南側隣地に建物が建っている場合には、実際に日影となる範囲を現地で確認するのが良いです。
太陽の角度は年中一定ではなく、冬至が最も低い角度となりますから、冬至に確認するのが良いです。
冬至は大体12月22日前後ですので、この辺りで晴れの日を狙って行ってみましょう。
日影のエリアを確認する際は、足元で見るのではなく、立った状態で自分が日影になる範囲を確認しましょう。
腰窓の高さが大体地面から身長の高さ程度(1.5m)となります。
できれば、日の出から日の入りまで、自分が日影になっている場所を観察すると良いです。
そんな時間は無い!って方は、お昼時間だけでも観察しておきましょう。
あとは、その範囲を避けて建物を配置し、窓が取り付けば、日差しが宅内に届きます。
「現地に行くことができない方」や「冬の確認ができない方」は、太陽角度から想定できます。
隣地建物の影響で日差し確保が難しくなる冬では、お昼の太陽の角度は次のようになっています。
- 冬至 90°-緯度-23.4°
例えば、緯度36.6°であれば、30°となります。
あとは、隣にある建物の南側の面の高さを調べ、頂点から太陽の角度で線を引けば、南側隣地からお昼日影となる距離がわかります。
現地に行けなくても、Googleストリートビューで高さを目測してみましょう。
その他の方法
日影規制エリアでは無く、まだ南側に建物がまだ建っていない場合はどのようにすれば良いのか。
南側隣地にどんな高さの建物がどの位置に建てられるのか、建築基準法の高さ規制等で制限されていれば、そこから導いていけます。
導けますが、少しマニアック過ぎるので、設計事務所やハウスメーカーの設計者が決まっていれば、「南側に建物建っても日差しがちゃんと届きますか?」って聞いて、加えて「その根拠も示してください」って言えば、応えてくれるでしょう。
まとめ
今回は、お昼照明がいらないお家を実現するために次のポイントと具体策を解説しました。
お家を明るくするためには、日差しをしっかり宅内に取り込みましょう!
日影規制エリアに建設し、日照を確保すれば安心できます。
一方、日影規制エリア外ならば、すでに南側に建物が建っている場合、冬至に現地視察するのが良いです。
それも難しければ、机上で太陽角度を計算して、図にしてみましょう。
南側にまだ建物が建っていないならば、自分で検討せず、設計担当者に資料作成を依頼しましょう。
ちなみに冬に太陽がしっかり室内に届けば、エアコンの設定温度も低くできます。
太陽をうまく活用することは脱炭素時代に必須ですね。
以上、日々限られた時間の中で生活される奥様方の参考になれば幸いです。
みんなで良い住宅を建てましょー!さーふでした!
コメント