こんにちは、さーふです!
くらべるブログでは、子育てに家事に仕事、忙しい日々を送る共働き奥様やパート主婦の方でも時間をかけずに良い選択ができるよう「住まい」に関する情報も発信しています。
子どもが産まれ、子どもには自由に広々と遊んで欲しいと戸建て住宅の新築を検討されている方もいらっしゃることでしょう。
マイホーム計画中なんだけど、どんな外観が良いかな〜?
こんな話を友人からもらいましたので、FPと簿記資格を持ってる一級建築士さんに相談してみました。
そこで、今回は戸建て住宅を建てるに当たって、外壁をどのように決めれば良いのか解説します。
ぜひ最後まで読んでください。
戸建て住宅のメンテナンスの重要性
日本における住宅市場はスクラップ&ビルドの考えが主流です。
中古住宅が市場で人気が無いので、作っては壊すという考えです。
そんな社会にあって、適切な維持管理という考えが蔑ろにされがちでした。
しかし、最近では国策としてストックを大事にしようとする動きもあります。
つまり、適切に維持管理することで中古住宅としての市場価値を保てていれば、子世代に住宅を相続する時にも、子どもが喜んで相続してくれる未来も作れるということです。
適切な維持管理、メンテナンスが必要なわけですが、長生きする住宅にとって大切なのが外壁です。
外壁は、日本の厳しい気候環境から人を守るために施される建物の皮膚です。
皮膚が痛んでしまうと、脂肪である断熱材や骨である木材も痛んでしまいます。
人間なら痛みに気づくことができますが、建物は痛みを訴えてきませんので、気づいた時には重症化していることがあります。
定期的にチェックして、メンテナンスしてあげることが肝要です。
しばしば、タイルはメンテナンスフリーだと言われますが、メンテナンスフリーな仕上げの構成は現状ありません。
タイル自体は耐久性に優れていますが、タイル仕上げを構成する目地部分にはモルタルやシーリングが使われていますので、ここは劣化します。
次で、外壁仕様の特徴を解説します。
外壁仕様の特徴
戸建て住宅における外壁の仕上げ工法は、次の工法が一般的に想定されると思います。
これらの特徴は、次のとおりです。
タイル
- 高級感がある
- 製品は工場加工なので性能が安定
- 現場職人による性能のばらつきが生じやすい
- 現場施工方法は、乾式と湿式がある
- タイル自体は耐久性が高い
- 目地モルタル、シーリングが劣化する
- 10年毎に目地の改修が必要
- タイルが浮いて落下の可能性がある
窯業系サイディング
- 最も採用例が多い
- デザインが豊富
- 製品は工場加工なので性能が安定
- 現場職人による性能のばらつきが生じにくい
- 目地シーリングが先に劣化する
- 10年毎にサイディングの塗装と目地の改修が必要
金属系サイディング
- スタイリッシュな外観
- 製品は工場加工なので性能が安定
- 窯業系サイディングよりは当初費用がかかる
- 現場職人による性能のばらつきが生じにくい
- 建具周りのシーリングが先に劣化する
- 10年毎に目地の改修が必要(安価なものは塗装改修も必要)
塗壁
- 既製品ではない外観づくりができる
- 現場職人による施工なので仕上りにばらつきが生じやすい
- ひび割れが生じやすい
- シーリング部分まで左官で保護することはできる
- 安価なものは汚れが付着しやすい
- メンテナンス周期は現場職人の腕次第
表にすると、こんな感じ。
外壁仕様 | 外観 | 当初費用 | メンテナンス周期 | メンテナンス費用 |
タイル | 高級感 | 高め | 10年(目地) | 安め |
窯業系サイディング | デザイン豊富 | 安め | 10年(目地+塗装) | 高め |
金属系サイディング | スタイリッシュ | 安め | 10年(目地) | 安め |
塗壁 | 自由 | 高め | 職人次第 | 職人次第 |
まとめ
今回の記事は、以下について解説しました。
外壁は、戸建て住宅の長期利用のためには重要な部位です。
外壁仕様の特徴と各家庭の家計プランの両方から丁寧に選択してください。
具体的には、外壁の特徴別の数年後にくるメンテナンス費用の貯蓄ができる範囲で、住宅ローン費用(負債)、固定資産税を考慮した返済費を考えてください。
適切に維持管理できる資金計画で外壁仕様を決めてください。
兎にも角にも入念にコスト限度を定めることが大切です。
最後に、外壁仕上げの話とは少しずれますが、平家にすることも検討されてみてください。
日常的に行う外壁の掃除もしやすくになりますし、数年後にくる外壁メンテナンスの費用も足場を2階まで建てる必要がなくなるので、仮説費用も抑えられます。
以上、日々限られた時間の中で生活される奥様方の参考になれば幸いです。
さーふでした!
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